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【網戸の張り替え】張り替え手順や方法、業者に依頼した時のメリットデメリットを徹底解説!

害虫やホコリの侵入を防いで、快適な暮らしをサポートしてくれる網戸ですが、一度取り付ければ永遠に使えるわけではありません。適切なタイミングで網の張り替えなどのメンテナンスが必要です。

今回は、パネル式網戸の張り替えに関する様々な情報をお伝えします。張り替えが必要な理由や張り替えのタイミング、張り替え方法などを知りたい方は、ぜひご一読ください。

網戸の張り替えが必要なのはなぜ?

網戸の張り替えが必要なのはなぜ?

網戸は劣化すると、花粉や害虫、ホコリ、ゴミなどの侵入を防ぐことができなくなってしまいます。快適な暮らしが損なわれてしまうので、必要に応じて張り替えなければなりません。

網戸のネットは主に樹脂製で、紫外線によって経年劣化が起こります。また、主に室外側に取り付けられるため、花粉やホコリ、排気ガスなどの汚れが付着しやすく、劣化を早める原因になります。ステンレス製のネットなどは劣化が起こりにくいですが、ネットを押さえているゴムはネット同様劣化していきます。このため、どんなご家庭でも、いずれ網戸の張り替えが必要になるのです。

網戸の劣化を早める原因

網戸の耐用年数は5~10年と言われています。しかし、環境や使い方次第では、網戸の劣化を早めてしまう恐れがあります。

以下では、網戸の劣化を早める原因の一例をご紹介します。

日光にさらされている時間が長い

網戸の劣化を早める原因の大半が日光(紫外線)です。南向きの窓など、日当たりの良い場所に取り付けた網戸は紫外線を浴びやすく、劣化が早まります。

台風で雨風を浴びる

雨に濡れて強風にさらされると、網戸はダメージを受けます。台風が多い地域にお住まいの場合、台風による雨風のダメージが蓄積しやすいので、通常よりも劣化が早まります。

ペットによって引っかかれる

ご家庭によっては、ペットが引っかいて網戸の交換が必要になるケースもあります。ペットの爪で引っかかれると、網目が広がってしまい、本来なら防げるはずの害虫などの侵入を許してしまいます。

網戸の張り替え回数を減らすためには、紫外線や雨風、ペットによる引っかきに注意することが大切です。

網戸を張り替えるタイミング

破れた網戸

網戸を張り替えるタイミングは、「時期」と「網戸の状態」で判断します。

時期で判断するポイント

網戸の張り替えが必要になる時期は、取り付け後、耐用年数である5~10年が経過した頃です。取り付けから5年が過ぎたら、網戸の張り替えを検討することをおすすめします。その際は、次の「網戸の状態で判断するポイント」を併せて参考にしてください。

網戸の状態で判断するポイント

破れた網戸

劣化が目に見えるようなら、取り付けてからの年数にかかわらず、網戸を張り替えましょう。見た目で判断するポイントは次の通りです。

・ネットに破れがある
・穴が空いている
・ネット全体がたるんでいる
・網押さえゴムが劣化している

網戸本体の交換が必要な場合も

網戸の状態によっては、張り替えではなく網戸本体ごとの交換が必要になる場合があります。網戸のフレーム部分が劣化していたり、損傷が生じていたりする場合は、網戸本体ごと交換したほうが良いでしょう。

例えば次のような状態の網戸は、網戸本体ごとの交換がおすすめです。

・網戸のフレームに歪みやガタツキがある
・フレームが傷ついて錆が広がっている
・経年劣化でフレームの表面に白い粉がふいたようになっている

また、網戸の戸車は10年前後で交換が必要になります。ネットの状態だけではなく、戸車の状態にも気を配りましょう。

次のような網戸の状態は戸車の交換がおすすめです。

・スムーズに開閉ができない
・はずれやすい

網戸を張り替える方法は?

網戸を張り替える方法は?

網戸を張り替える方法は大きく2つあります。1つは自宅で張り替える方法、もう1つはリフォーム業者のような専門業者に依頼する方法です。

それぞれのメリットは次の通りです。

自宅で張り替えるメリット

張り替えにかかる費用を抑えられる

自宅で張り替えをする1番のメリットは、費用を抑えられることと言えます。

張り替え自体にかかる費用は、自宅で張り替えた時と業者へ依頼した時とで大きな差はありません。しかし専門業者の場合、出張料金や引取料金、夜間料金が加算される可能性があります。また、張り替えを依頼できる最低金額を決めている業者もあります。

網戸の張り替えに必要な道具は、手頃な価格で購入することが可能です。最終的な費用は、1枚あたり2,000円程度で済ませられます。購入した道具は、残しておくことで2回目や3回目の張り替えにも使えます。

好きなタイミングで張り替えられる

専門業者では、張り替えを依頼できる時間帯が限られています。夜間に張り替えを依頼すると、夜間料金が追加される場合もあります。

自宅なら、自分の好きなタイミングで張り替えができます。受付時間外の朝方や深夜、休業している年末年始や夏季休業日など、時間帯や時期を考慮する必要がありません。また、予約がいっぱいで張り替えを頼めないなどの事態も心配せずに済みます。

自宅に他人を入れる必要がない

専門業者のスタッフを呼ぶとなると、部屋の片付けが必要です。プライベートな空間に他人が入ることを苦手とする方もいるでしょう。

自分で張り替えをすれば、自宅に他人を入れる必要がありません。

■こんな方におすすめ

・網戸の交換費用を抑えたい方
・日曜大工が好きな方
・自宅に業者をあまり入れたくない方
・網戸を横たえるためのスペースを用意できる方

専門業者に依頼するメリット

仕上がりがキレイ

網戸の張り替えは簡単にできますが、不慣れな方だと失敗してしまうことがあります。また、張り替えが完了しても、ネットが浮いてしまったり、波うってしまったりというトラブルも起こります。

専門業者へ依頼すれば、こうしたトラブルがありません。自宅で張り替えをするよりもキレイに仕上げてもらえます。

張り替えの手間がない

時間に余裕がない方でも張り替えをできるのが、専門業者に依頼するメリットの1つです。申し込みさえすれば、あとは専門業者のスタッフが張り替えの作業をしてくれます。専門業者によっては、自分で網戸を持ち込まなければなりませんが、それでも自宅で張り替えるほどの手間はかからないでしょう。

道具やスペースを用意する必要がない

専門業者に依頼する場合、網戸の張り替えに必要な道具はすべて、業者側が用意してくれます。張り替えも、大半の業者が作業場に網戸を持ち帰ってから作業をします。道具やスペースがない場合に、新たに用意する必要がありません。

■こんな方におすすめ

・キレイに張り替えを仕上げたい方
・張り替えが面倒な方、張り替えのために時間を使えない方
・網戸を張り替えるためのスペースを確保できない方

自宅での網戸の張り替え方を詳しく解説

網戸を張り替える方法は?

ここからは、自宅で網戸を張り替える方法と、専門業者に依頼するあ方法について解説します。

まずは自宅での網戸の張り替え方について、必要な道具と張り替えの手順、張り替える時のコツをまとめました。

必要な道具

・交換用のネット
・網張りローラー
・網押えゴム
・カッターナイフorハサミ
・新聞紙
・ぞうきん
・歯ブラシ

交換用のネットや網張りローラー、網押えゴムは、ホームセンターなどで購入できます。

交換用のネットには色や網目の大きさ、材質などの種類がありますのでお好みのものを選べます。

通常網目の大きさは18メッシュとなっていますが、24メッシュや30メッシュなど数字が大きくなると目が細かくなり、価格は高くなります。小さな虫の侵入が気になる方は、大きいメッシュ数を選びましょう。

ペットを飼っていて爪で引っかかれてお困りの方は、ペットの引っかきに対応した丈夫なネットがあります。

その他にも、虫が嫌がる忌避剤を使用したネットや防犯性を高められるステンレスネットなど、いろいろなネットが販売されています。

網押えゴムにも太さの種類がありますので注意しましょう。

2.8mm、3.5mm、4.5mm、5.5mm、6.8mmの5種類が販売されています。

ご自宅の網押えゴムを少し切って太さを測ってから購入してください。同じ太さのものがない場合は、太い方のゴムを選びましょう。
但し、ペット用ネットで張り替えする場合は、ネットに厚みがあるので細い方のゴムを選びましょう。

ホームセンターなどには太さが分かるゴムの切れ端を無料サンプルで置いてあるところもありますので確認してみてください。

ネットの張り替え手順

網戸を外し、網押えゴムが見える面を上にして床に置きます。この時、床が汚れないよう新聞紙を敷きましょう。

古いネットを外します。網押えゴムの端を探して外していってください。古いネットを外したらぞうきんや歯ブラシを使って、戸車やフレームの内側に付着した汚れを除去しておくことをおすすめします。

網戸本体の掃除が終わったら、新しいネットを網戸の上に置いてカットします。網目がフレームに対して真っすぐになるよう置き、上下左右は10cm程度はみ出すように調整してカットしてください。

次に網押えゴムで網戸の短い辺からネットを張っていきます。ゴムの端から5cm程度余らせて網戸のコーナー部分に網張りローラーについている突起を使ってしっかり固定しましょう。余らせた部分はL字方向にローラーで押し込んでください。

網戸を張り替える方法は?
コーナーが固定できたら、短い辺の溝にローラーを使ってゴムを押し込んでいってください。ゴムをあらかじめ進行方向のコーナーに仮押さえしておくと作業しやすくなります。

網戸を張り替える方法は?
同じ要領で残りの辺にも網張りのゴムを押し込んでいきます。最後の2辺は、ネットがずれないようにしっかりと掌で押さえながら、ローラーで押し込みましょう。また、最後の辺のゴムは、始点との間に隙間ができないようにカットしてから押し込みます。

網戸を張り替える方法は?
網戸を張り替える方法は?

カッターナイフやハサミで余ったネットを切れば、張り替えは完了です。
網戸を張り替える方法は?
網戸を張り替える方法は?

張り替えのコツ

右利きの人は時計回り、左利きの人は反時計回りにゴムを押し込んでいくと作業が楽にできます。

クリップや洗濯ばさみでネットをフレームに固定しておくとネットがずれにくくなり作業がしやすくなるでしょう。

張り替えの注意

網戸の張り替えをする時に、ついやってしまうのがネットを引っ張って、ピンと張る行為。ネットがたるまないように張ることは大切ですが、張り過ぎると今度はネットが破れやすくなったりフレームが歪んだりします。ほどよくゆとりがあるくらいで十分です。

また、張り替えが終わった後に気に入らない仕上がりでも、周囲の余分なネットをカットする前ならやり直しが可能です。手順⑥の最後で、網戸全体を一度チェックしておくと良いでしょう。

専門業者に網戸の張り替えを依頼する方法を詳しく解説

部屋で業者を呼ぶ女性

続いて、専門業者に網戸の張り替えを依頼する方法について、流れや費用相場、業者を選ぶポイントをまとめました。

依頼の流れ

網戸の張り替えを依頼する時の流れは、専門業者に自宅まで網戸を取りに来てもらう「出張サービス」か、自分で網戸を持っていく「持ち込みサービス」かで変わります。

■出張サービス

①電話やメールなどを使用して、専門業者に網戸の張り替えについて相談します。この時、張り替える網戸の枚数やサイズを確認されるので、すぐに回答できるよう準備しておきましょう。
②概算の見積もりをもらい、訪問日、納期を調整します。
③専門業者のスタッフが、網戸を引き取りにご自宅を訪問します。
④作業場にて、網戸の張り替え作業が行われます。
⑤あらかじめ打ち合わせた納期に、張り替えが終わった網戸が納品されます。網戸の取り付けが終わったら、お支払いをします。

■持ち込みサービス

①電話やメールなどを使用して、持ち込みができる日を確認・予約します。
②予約した日に専門業者の元へ、網戸を持ち込みます。
③専門業者による網戸の張り替え作業が行われます。
④指定された日に網戸を受け取りにいきます。お支払いもこのタイミングです。

  • 出張サービス、持ち込みサービスともに、網戸の張り替えを依頼する時の流れは専門業者ごとに異なります。

費用相場

網戸の張り替えにかかる費用は、次の要素によって変動します。それぞれどのように費用が変わるのか、相場とともにまとめました。

網戸のサイズ

窓用網戸など、サイズが小さいほど安く、テラス用網戸など、サイズが大きいほど高い。

窓用網戸張り替えの費用相場:2,000~3,000円
テラス用網戸張り替えの費用相場:3,500~4,500円

ネットの種類によって金額も変わり、業者によって対応できない場合もありますが、以前より選択肢が多くなってきていますので、ご希望のネットの種類があれば業者にあらかじめ問い合わせてみましょう。

網戸本体ごと交換の有無

網戸を本体ごと交換する場合、費用は上がります。

窓用網戸の本体交換費用相場: 8,000~15,000円
テラス用網戸の本体交換費用相場:15,000~20,000円

  • 上記の相場はあくまで目安です。実際は、網戸のサイズ、タイプ、ネットの素材、メッシュサイズ、網戸本体交換の有無、取付費、出張費を総合的に見て、費用が決まります。
*収納式網戸のネット交換について

ロール網戸やアコーデオン(プリーツ)網戸は、ネットを張り替えるのが難しく、一度当社などの工場に送ってネット交換し、取り付け直す必要があり、手間や運賃など余計に費用がかかります。そのため網戸本体ごと交換しても費用がさほど変わらない場合があります。

当社のネットワーク「さわやかショップ」など専門業者にお問い合わせの上ご検討ください。

SEIKI住まいのさわやかショップ

専門業者に依頼する際は、住まいの「さわやかショップ」をご覧ください。

また、新しい商品は品質も向上していますし、ネットの交換も工場に送らなくてもできるように改良されておりますので、商品ごと新しくすることを検討してみるのもおすすめです。

網戸の種類も豊富に取り揃えていますので一度サイトを覗いてみてください。

網戸を買い替えたい方は「網戸商品紹介」ページをご覧ください。

専門業者を選ぶポイント

出張or持ち込みの希望に合うか

出張サービスと持ち込みサービスでは、費用や手間に違いがあります。

出張サービスは取り付け、取り外しを含むすべての作業を業者に任せられるので、手間は少ないですが費用は高くなります。持ち込みサービスは費用こそ抑えられますが、網戸の運搬や取り付け、取り外しの手間がかかります。

メリット・デメリットが正反対なので、まずは出張サービスか持ち込みサービスか、自分の希望に合う専門業者を見つけることをおすすめします。

1枚から依頼できるか

専門業者探しで必ずチェックするべきポイントです。家庭用の網戸なら、1枚や2枚の少ない枚数で、張り替えを依頼するケースが大半です。1枚から張り替えをしてくれる専門業者を選びましょう。

自宅の住所が対応地域内に含まれているか

専門業者ごとに対応地域が決まっています。対応地域外に自宅があると、別途出張費が発生する他、張り替え自体をしてもらえない可能性があります。依頼の前には、自宅が対応地域内に含まれているかをチェックしましょう。

実績があるか

網戸の張り替え実績が豊富な専門業者は、スピードや技術に対する安心感があります。納品される網戸も、満足度の高い仕上がりである可能性が高いでしょう。

以上、パネル式網戸を自分で張り替える方法や専門業者へ依頼する方法をご説明しましたが、いずれもメリット・デメリットがあります。自分に合う方を選びましょう。

専門業者に依頼する際は、当サイトお近くの販売店を探すことができます。当社商品や網戸に限らず広く知識と技術を備えた専門店ですので安心してお問い合わせください。

SEIKI住まいのさわやかショップ

専門業者に依頼する際は、住まいの「さわやかショップ」をご覧ください。

網戸を長持ちさせるには?

網戸の張り替えは定期的に必要ですが、網戸を長持ちさせ張り替えの頻度を減らすには、どうすればいいのでしょうか?

網戸を長持ちさせるために大切なのは、「掃除」です。掃除をして汚れを落とすだけで、網戸の劣化を遅らせることができます。

また網戸に付いている汚れにはウィルスや花粉なども含まれていて、定期的に掃除することで健康にも配慮することができます。

網戸を掃除するタイミング

網戸は、週に一度のタイミングと半年に一度のタイミングで掃除をするのがおすすめです。週に一度のタイミングでは、網戸を取り外さない簡単な掃除で問題ありません。半年に一度のタイミングでは、網戸を取り外してしっかりと掃除をします。

また、半年に一度の掃除をする時期は、花粉シーズンが過ぎる5月と、台風シーズンが過ぎる10月が最適です。花粉や雨風の汚れを落とすことで、網戸の急速な劣化を防ぐことができ、新鮮で清潔な風を室内に取り込むことができます。

網戸の清掃方法については次のテーマで詳しく説明していきます。

お掃除しやすい網戸のご紹介

掃除しやすいカートリッジ網戸

清潔をたもつため、清掃しやすい様に開発された網戸があります。

・「カートリッジ網戸」はネットを面ファスナーで固定しているので、ネットが室内側から簡単に外れる様になっていて、お掃除したり交換することがとても簡単にできる網戸です。

ネットの種類も小さな虫を防ぎ見晴らしも良い24メッシュの「スッキリタイプ」とペットの引っ掻きに強い「ペット安心タイプ」から選べます。

「日本DIY商品コンテスト2017」では、「経済産業省製造局長賞」と「人気投票第一位」をダブル受賞した商品です。

網戸を買い替えたい方は、「カートリッジ網戸」の商品ページをご覧ください。

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